↑弊社のコーヒーをベトナム大使館からの要請に応じ大使館主催パーティなどで提供することになりました。写真左は商務部参事官タ・ドク・ミン様、手に持っているのは弊社の小売り用商品です。
2026年2月、駐日ベトナム大使館 商務参事官 タ・ドク・ミン様と「ベトナム産高品質コーヒーの日本市場における地位向上」をテーマに、意見交換の機会をいただきました。一言でいえば、「世界に誇れるベトナム産コーヒーを、どうやって日本で“ちゃんとしたブランド”として伝えていくか」を話し合った時間です。
世界第2位のコーヒー生産国・ベトナム ― 日本市場における意外な存在感
ベトナムは、ブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国で、年間の生産量は約190万トンにのぼるコーヒー大国です。
日本のコーヒー生豆の輸入量は約36万トン、そのうちベトナムからの輸入は約10万トンと推計されており、量で見ると日本で飲まれているコーヒーの約4分の1はベトナム産だと言われています。
なぜ「ベトナム産コーヒー」は知られていないのか
それにもかかわらず、「ベトナム産コーヒーって、あまり聞いたことがない」「お店で見かけない」という声が多いのが現状ではないでしょうか。
実際には、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原材料として広く使われており、ラベルの「生産国」表示をよく見ると、そこに「ベトナム」と書かれていることが少なくありません。ベトナムではロブスタ種が生産の9割以上を占め、主にインスタントやブレンド用途のコモディティ(汎用原料)として扱われてきました。
表に出ることは少ないものの、日本のコーヒー市場を“縁の下で支えてきた存在”と言えるポジションです。
「コモディティ供給国」というイメージが定着してきた背景
一方で、スペシャルティコーヒーやカフェの世界を見渡すと、ブラジル、コロンビア、ケニア、エチオピア、インドネシアなど、生産国そのものがブランドとして語られることが多くあります。
その中で、ベトナムは「ロブスタ主体のコモディティコーヒー供給国」というイメージが長く定着し、ブランド性を求めるコーヒー関係者からは敬遠され、一般消費者の目にも触れにくい状況が続いてきました。この構図はベトナム国内でも同様で、長年にわたり安価な取引価格が続き、生産者の暮らしを圧迫してきた側面があります。
小規模家族経営の農家が抱える課題
ベトナムのコーヒー農家の約8〜9割は家族経営の小規模農園とされ、品質向上のための設備投資や取り組みは、経済的に高いハードルとなってきました。
また、組合などの組織化が進みにくかったことも、「原材料供給国」というイメージから抜け出せなかった一因です。
「ファインロブスタ」の登場と日本市場での新しい動き
しかし近年、一部地域ではレギュラーコーヒーの主流であるアラビカ種の生産が広がり、ロブスタ種の中でもアラビカのスペシャルティに匹敵する品質を持つ「ファインロブスタ」が生まれています。
日本国内でも、まだ数は多くありませんが、ベトナム産高品質コーヒーを主力に掲げているロースターやカフェが登場し始めています。
ベトナム大使館との協働で進める「ブランド化」

今回の意見交換では、こうしたベトナム国内の課題と、日本の市場側が抱える課題を整理し、「ベトナム産コーヒーのブランド化」に向けて、ベトナム大使館と弊社が協働して一つひとつ解決していくことを確認しました。
今後の情報発信について
今後は、生産現場の取り組みや日本市場での展開事例なども含め、継続的に情報を発信していく予定です。
2月9日のスタートを皮切りに、ベトナム大使館との連携の歩みと、ベトナム産高品質コーヒーの新しい可能性を、Newsやブログを通じてお届けしてまいります。